松平和也

戦後は遠くなった。太平洋戦争の敗因には情報の非活用があるとされている。 しかしこれを反省し、現代において情報の活用に腐心しているという実証がまったくない。 官邸に情報が届かず!−−何千人が死にしそうなときに、首相がのんびり会議に出ている。 次官がとんちんかんな国会答弁をしている!−−でも議員は実態を知らない。 テレビで、社長がただただ頭をさげるだけ!−−ウソを知った顧客は怒り狂う。 あいかわらず繰り返される情報軽視−いや、情報無視の日本国民的体質を暴露している。 情報軽視の遺伝 ー 敗戦からさぐる近代日本人の恐るべき体質 (全文)